ACLグループリーグ3節 ガンバ大阪VSブリーラム ユナイテッド/試合後、ガンバ監督、選手コメント 高村美砂 | フリーランス・スポーツライター 2015年3月18日 22時23分配信

ガンバ大阪は、3月18日、ホームでAFCチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節、ブリーラム ユナイテッド戦(タイ)と対戦。今季のACLでは初めて、MF阿部浩之のゴールで先制点を奪うも、後半、ブリーラムに精度の高いフリーキックを決められ、1-1で引き分けた。試合後の両監督、ガンバ大阪選手のコメントをお届けする。

●ブリーラムユナイテッド/アレシャンドレ ガマ監督

今日の試合は、とても難しかったです。前半、ガンバの方が強かったです。チャンスをたくさん作られました。後半は中盤を守るべきだったので選手のポジションを切り替えた中で臨み、素晴らしいフリーキックが決まりました。後半はブリーラムのほうが強かったと思います。やはり大阪にきて勝ち点3をとりたかったのですが、前半はガンバが強かったし、後半はブリーラムが強かったと考えれば、今日の引き分けはいい結果だったと思います。

ー今日の結果でブリーラムは次のラウンドに進む可能性は何パーセントに?

パーセントは言えないが、やはり次の2試合はホームでの試合になるので、次のラウンドに進むチャンスはあると思います。ホーム戦でみんなで力をあわせて頑張りたいと思います。

ーガンバに対しての守備はどうでしたか?

守備だけじゃなくて全ての選手が素晴らしいプレーをしたと思います。守備だけではこの結果がでない。中盤も前線の選手も大事だ。選手におめでとうと言いたいです。みんないいチームプレーをしているので、今後歴史的な結果がでるのではないかと思います。

●ガンバ大阪/長谷川健太監督

先制して追加点がとれそうで、なかなかとれずに、という中で最終的にはフリーキック一発で同点に追いつかれてしまった。最後はいってこいの展開でどちらが勝ってもおかしくない展開。最終的に勝ち点1で終わったことで、残り3試合しかないと考えても、非常に苦しい状況になったのは間違いないですが、ただ、あと3試合あるので、3連勝すればまだまだ可能性は残っていると思います。最後の最後まで諦めずに残り3試合を戦っていきたいと思います。

ーこれまでの2試合は早い段階で失点していて「うまく試合に入れなかった」とおっしゃっていた。今日の入り方については過去の失敗を踏まえてどう捉えていますか?

今日はセットプレーで一発、危ない場面はありましたが、それ以外はゲームをコントロールしながら、ゲームを支配でき、先制もできた、と。そのへんは改善されたとは思います。ただ、後半は、やっぱり連戦の疲れなのか、アジアの戦いの中でのコンタクトから消耗したのか、若干、ミスが多くなった。本来、チーム状況がもっと勝っていて、いい状況ならそういうミスをしたあと、マーク、リカバリーできると思うのですが、まだシーズン始まったばかりで、チームがいい形で進んでいない中で、自分たちでゲームの流れを難しくしてしまったところもあると思いますので、本当に非常にもったいない試合だったと思います。

ー今日の攻撃についての評価と残り3試合でどういうところをチームとして改善したいと考えますか。

攻撃の形、チャンスの形は非常にいいテンポで、自分たちで崩してチャンスは作れていたと思っています。阿部がサイドからのクロスのセカンド拾って決めましたが、それまでの決定的な場面はあったと思いますので、そういうところを決められるかというところと、なかなかこの3試合、2トップに得点がないのもチームとして乗っていけない要因なのかな、と。そのへんのFWの奮起は期待したいと思っています。3試合ともポゼッションや内容で負けた訳ではないので、残り3試合、今話したようなところが、1つ勝つことによってきっかけになれば十分、連勝できる力はあると思っている。まずは次のアウェイのブリーラムの試合、非常にタフになると思いますが、そこをしっかり戦いたいと思っています。

ーFW二人の状態は?

二人とも決定機は作ってたと思います。最後の最後まで彼らに対してのマークは厳しいと思いますし、でも、そういう中でチャンスがなかった訳ではないと思いますので、そういうところを決めきる力というのを当然彼らに求めていきたいと思っています。

<ガンバ大阪選手>

●MF阿部浩之

前半、特に攻撃の形はチームとして作れていましたし、僕自身ももう1つ決め手いればもっと試合展開は楽になっていた。そういう追加点を獲れなかったのが今日引き分けた原因だと思っています。個人的にもチャンスはあったのでそこで決めていかないと勝てないのかなというのは感じました。

●MF遠藤保仁

引き分けでおわりましたが、予選突破の可能性がゼロになった訳でもないですし、次、アウェイでまた戦えるので勝てば全然可能性はあるし、自分たちの力を信じて次の試合もやりたいと思います。

ー前半いい形をたくさん作っていた。もう1点獲っていたらガンバの試合だったと思いますが、そこを獲れない理由はなんだと思いますか?

運がないんじゃないんですか? チャンスはありましたし、実際に3点くらいとれてもおかしくない試合だったので。ただリードして後半を迎える事はできたので流れとしては決して悪くはなかったと思いますし、実際に、FK以外は相手はほぼノーチャンスだったと思うので、我慢の試合が続いているなとは思います。

ー去年すごく勝っている時と違う雰囲気は感じますか?

勝っている時は自然と雰囲気はよくなりますし、僕らの雰囲気ではなく、スタジアムの雰囲気も全然違うので、全てにおいて全然違うと思いますが、少しずつ良くしていくしかないと思いますし、連勝すればまた雰囲気も変わるはず。我慢する時期なのかなとは思います。1年を通してみればこういう時期もあるので、慌てずにやっていきたいと思います。

ー今日得た勝ち点1は残り試合を戦う上でどういう意味を持つと思いますか?

最善の結果ではないですが、連勝すれば下手したら首位にも手が届くところにいますし、次、アウェイで勝ち点3をとれれば、十分上にいくチャンスも出てくると思うので。決して下を向く内容でもないので、今日勝ち点1とれたことを前向きに捉えてやっていければいいかなと思います。

ー相手との力の差を感じるところは?

特に感じないですよ。ゲームも支配できていますし、ただ、そんなに得点を奪えていないのも事実ですがチャンスはあるので。しっかり自分たちのいい部分を更に出せれば十分勝てるチャンスはあると思います。

ーこの3試合で前向きに捉えられるところは?

少しずつ良くなっていると思いますし、ピンチの数も少ないと思うので、それをさらに少なくしていけるようにしたいし、一発でゲームを変えられる選手も多いので、そこの一発の怖さをみんな学んでいると思いますしそのへんはまたJリーグとは違うし、全ての面で勉強にはなっていると思います。

●GK東口順昭

危ないシーンはいっぱいありましたし、負けてもおかしくない試合だったと思います。前半はいっぱいチャンスを作っていたし、ペースも掴んでいたので、そこを決め切る事ができればもっと楽でしたけど、最低でも1点はとってくれたので、それを守り切れなかったのは後ろ全体の責任だし、力不足だと思います。

ー去年は1-0でも勝ち切れたが、今年は1点だとしんどいかなという風にも見える。その理由は?

分からないです。去年と同じ状況ではないのは確かですし、何が明確な課題かは分からないですが、結果それで負けたり、引き分けたりしているし、本当に真摯に受け止めて改善していかないとこれからもしんどい試合になると思います。

ーACL初めてリードした展開になった中で後半の入りというのは、チームとしては「もう1点」というイメージだったのでしょうか。

そうですね。守ってもしゃあないし、うちの良さは活きないので、2~3点をとりにいく姿勢で後半は入ったんですが、その中でのセットプレーでの失点だったので。難しかったです。

ー2番の選手のセットプレーはスカウティングであがっていたところだと思いますが。

はい、精度が高いのは分かっていました。正直、FKはキッカーとGKの勝負なんで。それに僕が負けてしまったという、そのままだと思います。(対応できたとするならば?)そうですね。もう少し、初速を早く、足を出していれば、自分の中ではとれたイメージはありましたが、それが壁の上じゃなくて、少し我慢して、僕からした右側に入れられるのが怖かったこともあり、溜めた結果、少し遅くなったという感じでした。

●MF明神智和

勝ち点3をとらないといけない試合で、ホームですし、そういう意味で結果は一番良くない結果と思います。(ACLではこれまで東南アジアに苦戦する事はなかった中で、今日の試合に勝ち切れなかったですが、アジアの構図がかわってきたと感じることはありますか?)もちろん、今日のブリーラムも昔の東南アジアより力はつけてきていると思うし、いい選手も入っていると思うんですが、今日の前半の内容で言えば、やっぱり3~4点獲って、ゼロで抑えて勝たないといけない内容だったと思うし、本当に残念です。悔しいです。

ーACLの試合では初めてリードした中で後半はどういう意識だったのでしょうか。

前半同様アグレッシブに戦いたいと思っていたんですが、なかなか試合自体をコントロールできずに、もったいない試合でした。(前半ほど思い切りよくしかける回数、シュートまでもっていく回数が少なく感じた。守りにはいった訳でもないですか?)守りに意識というのはないですが、うまく時間とゲームというのを、守備をしながらでも攻撃しながらでもコントロールできたらもっとよかったんですが、そこが今日はチームとして少し甘かったかなとは思います。

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