【J1採点&寸評】G大阪×名古屋|宇佐美が移籍前に躍動も、MOMは1得点・1アシストの…

G大阪――今野の劇的弾で勝ったかに思われたが…。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
87分の今野のゴールで勝ったかに思われたが、最後の最後で追い付かれる。今季を象徴するようなゲーム展開だった。

名古屋 5.5
川又のゴールで先制するも、いつものことながら守備陣が踏ん張り切れずに3失点。勝利がなんとも遠い。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
全体的にピンチが少なかったなかで3失点。どれもセーブは難しいものだったとはいえ、試合後には反省を口にした。

DF
14 米倉恒貴 6
前半終了間際にはパトリックにクロスを入れて同点弾の起点に。後半はより前への意識を高め、攻撃に厚みを持たせた。

5 丹羽大輝 5.5
1失点目は永井に股を抜かれてクロスを許し、2失点では川又に競り負けた。ボールを持ち運び、前線へのパスは何度も試みたが……。

6 金 正也 6
54分には宇佐美のFKに上手く頭で合わせてチーム2点目をゲット。CBを組んだ丹羽との連係はより高めたい。

4 藤春廣輝 6
対面の小川、矢野の守備の前に前半は攻めあぐねた。それでも後半はペースアップ。58分には米倉のクロスに飛び込んで決定機を迎えた。簡単なパスミスはなくしたい。

MF
15 今野泰幸 6.5 (90+4分OUT)
87分にはFKのこぼれ球に素早く反応して勝ち越し弾をマーク。黒子役に徹しながら勝負どころを嗅ぎ分ける様はさすがだった。

11 倉田 秋 6(79分OUT)
最終ラインからボールを引き出し、リズムを作ろうと奮闘した点はポジティブに映った。だが、決定的なパスは最後まで出せなかった。

13 阿部浩之 6.5
45分には華麗なドリブルで名古屋守備網を切り裂き、パトリックの落としを冷静に沈めた。宇佐美とともにチーム最多の3本のシュートを放つ。

39 宇佐美貴史 6.5
ドイツ移籍前のラストマッチで存在感を発揮。特に後半はポジションを自在に変えて相手を混乱させ、正確なプレースキックで2ゴールを演出した。

7 遠藤保仁 6
宇佐美が中央に入れば、左に抜けるなどチームのバランスを重視した。前半、ロングボールに抜け出し、楢﨑をかわしたシーンは決めたかった。

FW
29 パトリック  6(75分 OUT)
45分の阿部への落としは◎。しかし、周囲と息が合わずに孤立する場面も少なくなかった。

交代出場
FW
9 アデミウソン 5.5 (75分IN)
上手くボールに絡めず。プラスの作用をもたらしたのは3点目につながるFKを得たことくらい。

MF
21 井手口陽介 -(79分IN)
倉田に代わってボランチに入り、名古屋のカウンターに備えた。目立ったプレーは少なかった。

19 大森晃太郎 -(90+4分IN)
3-3に追い付かれた後、ロスタイムにピッチに登場。僅かなプレー時間で試合終了のホイッスルを聞いた。

監督
長谷川健太 6
前半早々に先制点を奪われ、難しいゲームを運びを強いられた。それでも後半にチームの勢いを加速させ、2度リードを得ることに成功。反省は試合の終わらせ方だ。

名古屋――矢野のオーバーラップは大きな武器に。

【名古屋|採点・寸評】
GK
1 楢崎正剛 5.5
1失点目、2失点目は相手のシュートを褒めるべき。3失点目はボールに触れたものの、かき出せず無念の結果となった。

DF
19 矢野貴章 7
前半は宇佐美の突破を食い止め、右サイドに蓋をした。川又の2点目をアシストしたクロスは秀逸。終了間際には値千金の同点ゴールを決め、チームを敗北から救った。

5 大武 峻 5.5
目立ったのはセットプレーでの強さ。2本の惜しいヘッドを放った。その利点を守備面でも活かせていれば……。

2 竹内 彬 5.5
身体を張りパトリックの進攻を食い止め、周囲に声をかけながら最終ラインを牽引した。それでもスピードのある宇佐美とのマッチアップでは難があった。

33 安田理大 5.5
くさびのパス、的確なフォローと前の選手を助ける動きは随所に見られた。反面、1失点目は左から崩されるなど、守備で後手を踏むシーンがあった。

MF
10 小川佳純 6
中盤の右に入り、SBの矢野と協力して宇佐美、藤春の突破をケアした。攻撃面での貢献は不足するも、正確なプレースキックは光った。

15 イ・スンヒ 6.5
前半は“中盤の掃除人”としてよく働いた。高い危険察知能力とフィジカルでボールをハントし続け、チャンスと見るや果敢に前に運んだ。後半、そのハイパフォーマンスが続かなかったのは残念。

13 磯村亮太 6.5
G大阪のパスの供給源である遠藤と倉田に気を配りながら、バイタルエリアに入ってきた相手に冷静に対応。89分には絶妙なクロスで矢野のゴールをアシスト。今季一番の出来と言って良かった。

11 永井謙佑 5.5
川又の頭でのすらしに反応し、先制点につながるクロスを供給した。だがそれ以降は裏への意識はあったものの、ボールの扱いが雑でチャンスにつなげられず。ドリブルもG大阪守備陣に止められた。

20 矢田 旭 6.5(85分OUT)
最前線で川又に絡み、ボランチが攻め上がった際にはその穴をカバー。攻守の潤滑油として走り回った。先制点につながるクロスへの飛び込みも評価したい。後半はややガス切れとなった。

FW
32 川又堅碁 6.5
シモビッチの欠場を受け、リーグ戦では1トップとして初のスタメンを飾る。開始3分にはゴール前のこぼれ球を拾い、冷静にフィニッシュ。ポストプレーに安定感がなかったのはマイナスだが、劣勢に立たされた後半には打点の高いヘッドで2ゴール目を決めた。

交代出場
DF
6 古林将太 -(85分 IN)
通常通り中盤の右サイドに入る。投入された2分後にゴールを決められるなど、バタバタした試合展開で流れに乗れなかった。

監督
小倉隆史 4.5
川又、矢田、小川の起用は奏功。前半は終了間際の失点を除き、攻守ともに機能していた。だが、いつもながらに後半に失速。同じ展開で勝点を逃がし過ぎている。

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