【J1展望】G大阪×広島|CSの激闘、再び――。前日の練習場変更で広島が不利!?

G大阪――好調のアデミウソン、ボランチ倉田のパフォーマンスが鍵を握る。

J1リーグ・2ndステージ6節
ガンバ大阪×サンフレッチェ広島
7月30日(土)/19:00/市立吹田サッカースタジアム

ガンバ大阪
2ndステージ成績(5節終了時):7位 勝点8 2勝2分1敗 8得点・3失点
年間成績(22試合終了時):7位 勝点32 9勝5分8敗 30得点・25失点

【最新チーム事情】
●前節敗れた柏戦で、U-19代表のMF堂安が今季J1初出場。
●柏戦で好調をアピールしたアデミウソンが、攻撃の軸としていかに機能するか。
●練習で左ハムストリングを負傷した藤本は全治3週間。
●遠藤はJ1通算100ゴールまで、あと1ゴールに迫る。

【担当記者の視点】
広島戦と言えば、やはり昨年末のチャンピオンシップ(CS)で繰り広げた激闘が鮮明に蘇る。タイトルを目の前で奪われた屈辱は、選手の胸の内に今も強く 残っている。また第1ステージを6位で終えたG大阪は、第2ステージと年間勝点の両方で7位に沈む。CS出場に向けて、上位陣からこれ以上離されるわけに はいかない。

もっともチームは多くの課題を抱える。前節の柏戦まで2試合連続ノーゴールと攻撃陣が不発。柏戦では2得点を奪ったが、その一方で3失点と守備の課題を 露呈した。攻守の歯車が思うように噛み合わない試合が続くなか、細部の修正に努め、攻守のバランスをいかに取るかがポイントになる。

好材料は、最前線に入るアデミウソンが好調をキープしている点だ。CKの流れから1ゴールを決めると、要所で攻撃の起点として存在感を発揮。前を向いてボールを持てば脅威を与える存在だけに、周囲が効果的にサポートできるかも鍵となる。

第1ステージの広島戦は、アデミウソン、倉田、長沢のゴールで3-1と勝利。2列目を主戦場としていた倉田が今季初ボランチを務め、長い距離を走って ゴールを決めるなど、広島戦には良いイメージは持っているはず。新たな攻守の要となりつつある倉田もキーマンのひとりと言える。

広島――ストッパーが人材&サイズ不足。チーム全体の守備意識を高めたい。

J1リーグ・2ndステージ6節
ガンバ大阪×サンフレッチェ広島
7月30日(土)/19:00/市立吹田サッカースタジアム

サンフレッチェ広島
2ndステージ成績(5節終了時):6位 勝点8 2勝2分1敗 12得点・9失点
年間成績(22試合終了時):4位 勝点37 10勝7分5敗 44得点・27失点

【最新チーム事情】
●7試合連続複数得点で、今季の総得点は川崎と並びリーグ1位。
●新助っ人のA・ロペスがベンチ入りへ。
●吉野が京都へ期限付き移籍し、守備陣がさらに手薄に。
●高校総体の影響で前日練習会場が変更。リズムに影響ありか!?

【担当記者の視点】
広島県で行なわれているインターハイ(サッカー)の影響で、試合前日の練習会場が通常のエディオンスタジアム広島ではなく、吉田サッカー公園になった。 その場所は広島市内から1時間以上、大阪に向かうにも1時間以上かかる。ただでさえ移動時間にハンデのあるチームだからこそ、このリズムの変化がもたらす 影響は否めない。

もっとも、攻撃は得点とアシスト両部門でリーグトップに立つP・ウタカを中心に、中央・ワイド・カウンターと多彩なバリエーションを展開。個人・組織ともにハイレベルなアタックでゴールをこじ開けている。

浅野離脱の穴を宮吉が埋め、途中出場で佐藤や皆川も結果を出している。さらに新加入のブラジル人アタッカー、A・ロペスがコンディションを上げ、G大阪 戦のベンチ入りはほぼ確実。スピード豊かな左足のスペシャリストがチームにアクセントを加えれば、攻撃はさらに破壊力を増すはずだ。

ただ、高さに特長を持つパトリックや長沢に対し、身長170センチ台の清水と宮原で立ち向かわねばならない不安も存在する。吉野が京都に期限付き移籍し、ストッパーのやりくりは火の車。この危機を凌ぐためにも、チーム全体の守備意識を強めたい。

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